わたしとラッキーが一緒に暮らし始めて1年が経った頃、家の中はすっかりラッキー色に染まっていました。
自由気ままで甘えん坊、おしゃべり好きなラッキーとの生活は楽しくて、それだけで十分だと思っていたんです。
でも、ふとしたきっかけで「もう1匹、仲間を迎えたいな」と思うようになり、運命のように出会ったのがバーマンのルナでした。
今回は、そんなラッキーとルナ、アメリカンショートヘアとバーマンというまったく異なる性格の2匹の“初対面”をめぐるドキドキの記録を綴っていきます。
先住猫ラッキーとの暮らしに慣れた頃
ラッキーがわが家にやって来てからの1年間は、本当にあっという間でした。
アメリカンショートヘアの自由気ままで遊び好きな性格は、家の中にたくさんの笑いと癒しを届けてくれました。
わたしにとって初めての猫との生活は、戸惑いもありましたが、ラッキーのおかげで毎日が新しい発見の連続だったんです。
そんな日常に、ふと「もう1匹いてもいいかも…」という気持ちが芽生え始めました。
自由気ままでおしゃべり好きなラッキーの日常
ラッキーは、アメショらしい好奇心旺盛さとおしゃべりな性格が特徴の女の子。
ごはんがほしいとき、おもちゃで遊びたいとき、誰かが外出する気配を察知したときなど、必ず「にゃっ」と声を出して何かを伝えてくれるんです。
ひとり遊びも得意ですが、ふとした瞬間に膝の上にちょこんと乗ってきたりして、気まぐれに見せる甘えっ子な一面も魅力的。
そんなラッキーとの1年で、わたしはすっかり猫の魅力に取り憑かれていました。
多頭飼いを考えるきっかけになった出来事
多頭飼いを本気で考え始めたきっかけは、わたしが少し長めの外出をしたときのラッキーの様子でした。
帰宅後、今まで以上にしつこく鳴いたり、いつまでもついてくるようになったんです。
もしかして、ひとりでいる時間が少し寂しいのかな?と感じるようになりました。
もちろん、ひとりの時間も大切。
でも、同じくらいの年齢の子がいたら、もっと楽しく過ごせるのではないか――そんな思いが徐々に強くなっていきました。
「もう1匹迎えたい」と思った理由
ラッキーが毎日を元気に過ごしてくれていることが、何よりの幸せ。
でも、「この子にとっても、もうひとり仲間がいたらどうだろう?」という気持ちがふくらんできたのは、彼女の成長とわたし自身の気持ちの変化もあったからかもしれません。
猫同士でしか築けない関係、同じ空間を共有する存在があれば、きっともっと豊かな時間になるはず。
そう思い、わたしは家族と相談してもう1匹を迎える決意をしたのです。
バーマンのルナとの出会いとお迎え準備
ラッキーとの穏やかな日常にもう1匹加わることになるなんて、少し前までは考えてもいませんでした。
でも「もし迎えるなら、性格が穏やかで相性が良さそうな子がいいな」と思っていたんです。
そんな中で出会ったのが、ふわふわの毛とブルーの瞳が印象的なバーマンの女の子・ルナでした。
お迎えに向けて、わたしが準備したことや感じたことを振り返ってみたいと思います。
ルナとの出会いは偶然?運命?
ルナとの出会いは、まさに偶然でした。
ふらっと立ち寄った知人のブリーダーさん宅で、1匹だけ人懐っこく寄ってきてくれたのがルナ。
そのつぶらな瞳と、ふわっと触れるような毛並みに一目惚れしてしまったんです。
抱っこした瞬間に体を預けてくれたことも大きく、これが運命なのかも、と直感しました。
性格も辛抱強くて甘えん坊とのことで、「この子ならラッキーとも仲良くなれそう」と感じたのが決め手でした。
初めてのバーマン、性格と魅力に惹かれて
バーマンは“神聖な猫”とも呼ばれ、落ち着いた性格と社交性の高さが特徴です。
猫らしい気まぐれさもあるけれど、人との距離を大事にしながら甘えてくる姿は、ラッキーとはまた違った魅力がありました。
特にルナは、初対面でも警戒心が少なく、撫でるとすぐに喉を鳴らすような性格。
「この子なら、新しい環境でもうまくやっていけそう」と安心感を与えてくれるような存在でした。
先住猫への配慮と新入り猫のための準備
多頭飼いで大切なのは、やっぱり先住猫との関係性。
ラッキーがストレスを感じないよう、まずは別室でルナのスペースを確保し、においを慣らすところから始めることにしました。
トイレやベッドも別々に用意し、ごはんの時間も時間差で。
お互いが存在に気づいてからも、無理に会わせず、少しずつケージ越しに顔を見せる程度の距離を保ちました。
急がず焦らず、猫たちのペースを尊重することが、わたしのなかで一番大事にしたポイントです。
ラッキーとルナの初対面、その瞬間
新入り猫ルナを迎えた日は、わたしにとってもラッキーにとっても少し緊張感のある一日でした。
猫同士の初対面には、どうしても相性の問題がつきものですし、「仲良くなれるかな?」という不安もありました。
ですが、慎重に距離を保ちながら進めたことで、大きなトラブルもなく、ゆっくりと関係を築いていくことができました。
ここでは、ふたりの“はじめまして”の様子を詳しく振り返ります。
ケージ越しの第一印象と互いの反応
最初は、ルナをケージに入れた状態でラッキーと対面させました。
ラッキーは少し距離を取りつつも、じっとルナを観察。シャーッと威嚇するような声もなく、ただ静かに見つめている様子でした。
一方のルナはというと、最初は少し緊張していたものの、すぐに落ち着き、ケージ越しにラッキーに近づこうとしたんです。
わたしはこの反応に少しホッとしました。
最初の印象が穏やかだったことは、今後の関係にとってとても大きかったと思います。
最初の数日間の様子と心がけたこと
初対面から数日は、同じ空間で過ごす時間は短めに、ケージ越しの“視覚的交流”を中心にしました。
ラッキーにはたっぷりの愛情を注ぎ、「あなたが一番よ」と伝えるよう心がけました。
急な変化に戸惑う子も多いので、いつも以上に声をかけたり、遊んだりして、安心感を与えることに集中したんです。
その甲斐あってか、ラッキーが極端に警戒する様子はなく、少しずつ「いることが当たり前」になってきたようでした。
トラブルを防ぐために意識した“距離感”
猫同士の関係は“時間”と“距離感”が何より大事。
わたしは、急いで仲良くさせようとせず、それぞれのスペースを確保しながら過ごすようにしました。
最初の1週間は、直接の接触は控え、徐々ににおいや存在に慣れてもらうように。
ある日、そっと扉を開けてみると、ラッキーがルナのそばに近づき、鼻をツンと合わせるような仕草を見せたんです。
それは「受け入れ始めた合図」でもあり、とても感動的な瞬間でした。
今ではすっかり仲良し姉妹
最初は慎重に距離を取っていたラッキーとルナでしたが、今ではすっかり仲良し姉妹になりました。
性格の違いはあれど、お互いにとって心地よい関係が築かれてきたように感じます。
猫同士が自然に寄り添い、日常の中で支え合っている様子は、見ているこちらまで心が温かくなるものです。
そんなふたりの今の様子と、わたしが日々感じていることをお話しします。
遊び好きな2匹が見せるかわいい毎日
ルナもラッキーと同じく遊び好き。お気に入りのおもちゃを追いかけるときは、部屋中がまるで運動会のようです。
驚いたのは、2匹が同時に同じおもちゃを追いかけることもあるのに、喧嘩にならないこと。
ラッキーが譲る場面も多くて、妹思いのお姉ちゃんみたいな姿を見せてくれるんです。
一緒に走って、一緒に転がって、終わったら一緒にお昼寝。
その姿が、なんとも微笑ましくて毎日が癒しの連続です。
性格の違いが見えてきた“猫同士の関係性”
ラッキーは自由気ままで、自分のペースを大事にする子。
ルナは甘えん坊で、わたしにもラッキーにもよく寄り添ってくるタイプ。
そんな性格の違いがあるからこそ、ぶつかることなく、自然な距離感が保たれているように思います。
ラッキーはルナのペースには巻き込まれず、でも必要なときにはそっと近くにいてあげる。
ルナはラッキーの背中にくっついたり、真似したりしながら安心感を得ている様子です。
多頭飼いで感じる幸せとちょっとした苦労
多頭飼いには、やっぱり楽しさと同時に大変さもあります。
おもちゃやトイレの数を増やしたり、ごはんの時間も工夫が必要。
でも、それ以上に「猫同士が寄り添い合う姿」を見られる喜びのほうが大きいんです。
孤独ではない日常、飼い主だけでなく猫同士にも心の支えがあること。
それは、1匹飼いではなかなか味わえない特別な幸せです。
ラッキーとルナが、こうして一緒に過ごせていることに、毎日感謝しています。
まとめ
ラッキーとの1年間の生活が、猫との暮らしの楽しさを教えてくれました。
そして、バーマンのルナを迎えたことで、その楽しさは「2倍」どころか、もっと大きなものになりました。
性格の違う2匹がゆっくりと距離を縮め、今では自然と寄り添い合う姿を見るたび、「多頭飼いを選んでよかった」と心から思います。
初対面の緊張、相性の不安、そして小さな変化の積み重ね。
それはすべて、わたしたち家族の絆を深める大切な時間でした。
これからも、ラッキーとルナ、それぞれの個性を尊重しながら、温かい毎日を大切にしていきたいと思っています。
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